ビックリ仰天!中国事情 中国弁護士 金 鮮花執筆コラム

第1回 世界でもっとも高い鉄板?

もともと機械(メカ)音痴の私は、車にさほど興味を抱いていません。ゴールド免許の持ち主ではありますが、これまでの走行距離は100キロを超えず、ほぼペーパードライバーです(笑)。
そんな私ですが、先日、数年ぶりに上海に行き、従兄のマンションにお邪魔したところ、その小区(マンション群)内の全ての路地の端にずらりと駐車されている車の多さに驚いてしまいました。
従兄に聞いたところ、戸数が840戸のその小区に約800台の車があるとのことでした。よく見ると、その車の多くは上海ナンバーではありません(上海のナンバープレートは「滬」と表示されていますが、上海以外の地方のナンバープレートは、例えば「江蘇省」の場合「蘇」と表示されています)。上海ナンバーは高すぎるので、地方でナンバー登録をして、上海で車に乗る人がかなり多いとのことでした。


上海の新車のナンバーの競売価格を調べてみるとびっくり仰天!小型の新車一台が買えるほどの価格で、約8万人民元(日本円で約160万円)でした。まさに「世界でもっとも高い鉄板」と皮肉られるにふさわしい価格ですね。しかもこの価格は年々上昇しているようです。
ちなみに、上海ナンバーの競売収入は、主に、公共交通基礎施設の建設、改造、補助等に使用されているようです
これに対し、上海以外の地方でナンバー登録をする場合、安い地域だと手数料を含めても数千元程度のようです。


もちろん登録料が安い地方ナンバーにも問題はあります。上海以外の地方でナンバー登録をすると、車検などの手続きをナンバー登録した土地で行わなければなりません。また、地方ナンバーの車は、通勤時間帯などのラッシュアワーには上海の高架道路を利用できない等の制限があり、不便なところも多々あるようです。とはいえ、車を通勤に使わない人や郊外に住んでいる人にとっては、上海より遥かに価格が安い地方のナンバーにはかなりの魅力を感じるでしょう。


しかし、最近、上海以外の地方ナンバーの車に対し、上海の高架道路、中環路等の走行制限時間を延長する措置が実施されるなどの制限が増えてきています。それにより、上海ナンバーの価格はこれからもうなぎのぼりに上昇していくでしょうね。
上海ナンバーと地方ナンバー、私ならどっちを選ぶだろう?……ペーパードライバーの私が悩んでも、仕方ありませんね(笑)。

2015年7月8日

*本記事は、中国関連の一般的な情報を提供するものであり、専門的な法的助言を提供するものではありません。また、実際の法律の適用およびその影響については、特定の事実関係によって大きく異なる可能性があります。具体的な法律問題についての法的助言をご希望される方は当事務所にご相談下さい。

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執筆者紹介

中国弁護士 金 鮮花
2000 年、中国政法大学経済法学部を卒業、同年全国弁護士資格試験に合格。2000年7月、上海市京達律師事務所に入所、主に対中投資、対中貿易、民事訴訟などの業務を担当。2005年、慶応義塾大学にて法学修士号を取得。2005年6月、黒田法律事務所に入所。 日本企業の対中投資案件等に注力している。